要旨
読書にどう取り組んでいくべきかを書いた指南本。
効率でもなく、ある意味後から見たら合理的にはなるだろうが目の前の合理性をとらず、読書をどれだけ人生の味方にしていくかを書いた本である。
著者自身が生きていく上で読書に大いに助けられた経験に基づき、読書にどう取り組むべきかのノウハウを語った本である。
具体的には読書に目的を持つことを重要視し、INPUTした情報の整理、理解、編集を行ったうえでOUTPUTを行う。
このステップを踏むことで人生に変化が生じると述べている。
またさらに具体的にOUTPUT読書術を解説しており、読書に集中するための環境づくり、自分なりの仮説を持って読書に臨むこと、著者の意見にツッコミをいれながら読書を行う事など、著者としっかり交わいながら読書をすることの大切さを説いている。
またペンと付箋の役割をしっかりと持たせ、ペンは著者にとって大切な箇所、付箋は枚数を制限した上読者にとって大切な箇所を自らの判断で行うようにとしている。
その後要旨をA4一枚にまとめそれを使って発信していく。
発信は自分なりの強度を決めて続けることが出来る範囲内で続けるようにとしている。
続いての章は選書について。
本の選び方を投資的選書と直感的選書に分けそれぞれの良い所を説明している。
自分が解決したい問題、その上でどういった選書を行うべきか、費用対効果も含め検討する事が大事だとしている。
最後の章ではINPUTについて更に深堀してある。
現代の情報過多の社会を生きていく上で自分を見失うことなく狙った自分、本来の自分に戻る上での読書を含めた情報との付き合い方がまとめてある。
情報には事実・思想・ノウハウと三つの要素があるとの解説がありそれぞれの特徴と摂取バランスを自分で決めることの大切さが説いてある。
また表現力を著者から学び、アイデアの素材を頭に入れることが読書の目的でもあるとしています。
その上で古典の素晴らしさを伝えています。
感想
読んでいる途中からまず取り組んでみようという氣持ちが湧いてきた。
これまで読書に限らず様々なことをINPUTしたがそれらが悉く実生活で活かされていない。
時間とお金の無駄遣いをし続けてきたことになる。
人間は生きている間はINPUTかOUTPUTのどちらかをしている状態にいる事が殆どである。
二つを上手に行っていくことで自分の人生を変化、もっと言えば自分でデザインした人生を生きていくことが出来る。
この本で読んだ内容に目から鱗が落ちるような新事実は無かったが、痒い所に手が届くというか「ではどうやれば良いのか」の具体的な案を示してくれたことに最大の感謝を感じている。
そもそも自分で何かを選んでそちらに向かって行動するという事をこれまであまりにもしてこなかった。
何となく決めたような氣がしているが振り返ると流されるままの人生だったのかもしれない。
それも一つの生き方と言えばそれまでだが、今の人生が何となくしっくりこないのであれば変えてみる行動を取ることをまずやってみたい。
そのためにOUTPUT読書というのは手始めとしては最適なのではないか?
これからこのブログでOUTPUTを続けていく予定ではあるが果たして自分の生活がどう変化していくか、今から非常に樂しみではある。
読書のやり方
今後読書をしていく上での備忘録。
あくまでこの本のやり方です。
- 読書の為の環境作り
集中できる状態を創り、本とペンと付箋だけの状態にする。 - 表紙と帯と目次から仮説を導く
5W1Hを意識した質問をぶつけ自分なりの仮説を導き時間をかけずに書いてみる。 - 読解、まずは拾い読み
- ツッコミを入れつつ更に読解
- A4用紙一枚に要約メモ
- 構造を壊さずに発信